タッパーに入れられたビリヤニが
二人の男を外の世界に連れ出した

ダウン症のある青年アハーンは、愛情深い両親と共にインドの大都市ムンバイに暮らしている。何不自由のない日々を過ごすアハーンであったが、周囲の目を気にする両親の「配慮」によって家に縛り付けられた彼は「自立したい」「仕事を見つけたい」「素敵な女性と結婚したい」という切実な思いを募らせていた。一方、気むずかし屋の中年オジーは、マイルールの押しつけと潔癖な性格が過ぎて妻のアヌに見限られ、一人家に取り残されていた。そんな折、アヌと親交があるアハーンはオジーの家を訪れる。オジーは妻の手料理にありつくためにアハーンを利用することを思いつき、自由な外出を願うアハーンとの間の奇妙な協力関係が始まることとなるのだが……。


生活の医療株式会社は、ほぼ一人出版社のまま今年で設立10年になった。定期刊行物があるでなし、もともとスローペース版元の名を擅にしていたが、このところ輪を掛けて出版ペースが落ちている。でも安心して欲しい、これは〈耳タコ〉の出版不況の話ではない。

実は、昨年から『アハーン』(原題:Ahaan)というインド映画の配給に奔走している。こんな作品だ……。[続きは、版元ドットコム(版元日誌)へ。]

2024年にクラウドファンディングを実施・達成、劇場公開へのご支援いただきました。ありがとうございました。

小さな出版社、インド映画『アハーン』に心打たれ、配給に踏み切る。(外部サイト:motion-gallery)